千葉大学 大学院医学研究院 和漢診療学講座

診察を希望される方へ

よくあるお問い合わせ

Q. 漢方薬とは…

A. 古代中国が起源であり、漢方医学の理論に基づいて処方される医薬品のことです。主に植物・動物・鉱物などの生薬を組み合わせて作られる治療薬で、その人の体質や症状を考慮し、処方が決定されます。
薬の種類には、大きく別けて「エキス剤」(錠剤・散剤)と「煎じ薬」の2種類ございます。※1

Q. 漢方薬は長く服用しないと効かないのでしょうか?

A. もちろん病気の種類や症状の軽い重たいにもよりますが、幾分かの効果は2‐4週間で現れます。その後は3ヶ月ですっかり良くなることもあれば、数年間、服用を必要とすることもあります。

Q. 生薬を調合した漢方薬は高価ではないでしょうか?

A. 千葉大学医学部附属病院は保険医療機関です。生薬を調合した漢方薬も保険が効きますので、医療費の3割負担で済みます。平均して漢方薬4週間分の負担は五千円前後です。一日分170円位です。ただし、この他に血液やレントゲン検査などを行なった場合には、この検査料の3割負担を別途、ご負担頂くことになります。なお、生薬の保険調剤は30日分が限度となりますので、あらかじめご了承ください。

Q. どんな病気の人が受診していますか?

A. 和漢診療科には次のような患者様が受診しています。

  1. 西洋医学の診断で異常がないと言われるが、体調が優れない。冷え症状、頭痛、めまい感、原因不明の痛みやしびれ、虚弱体質にお悩みの方。
  2. 西洋医学の治療を受けているが、クスリの副作用などのため十分な効果が得られない。関節リウマチ、アトピー性皮膚炎、花粉症などの方。
  3. 西洋医学的に診断が付いているが有効な治療法が見あたらない。たとえば、慢性腎不全で透析には至らないが、次第に悪化傾向にある方。
  4. 病気がみつかり、手術を受けたのに相変わらず症状が残っている方。
  5. がんの治療の副作用で困っている方。

Q. 現在掛かっている医院や病院と千葉大学和漢診療科に同時に掛かっても良いのでしょうか。

A. 現在の主治医の先生と両方にお掛かりになるのが理想です。このような場合には、私どもから漢方薬を処方し、 現在服用中の薬を減らして頂くなど、主治医の先生と連絡を取らせて頂きますので、ご安心下さい。

Q. 紹介状がなくても受診は可能ですか?

A. 和漢診療科では紹介状のご用意が必須となります。
かかりつけ医に「千葉大学医学部付属病院 和漢診療科」宛紹介状の作成を依頼し、ご用意いただいた上で当科までご連絡ください。 ※2

Q. いつ頃受診できますか?

A. ご本人様のご都合や医師の休診日、待ち状況を考慮した上で受診日を決定している為、一概にいつ頃かはお伝えできませんのでご了承ください。

Q. 予約は必要ですか?

A. 当科は完全予約制です。
初診の際はこちらから指定させていただく日程にお越しください。
2回目以降は、診察の際に医師とご相談いただき受診日を決定します。

Q. 予約の変更はできますか?

A. 予約変更は可能ですが、予約状況や診察日の兼ね合いによりご都合の日程でお取りできない場合がございます。予めご了承ください。

Q. 通院が必要ですか?

A. 一人ひとりに適した漢方薬を見極める為、効き目や副作用を考慮しながら処方を変えて行く場合がございます。その為、症状が落ち着くまでは基本的に通院が必要となります。

Q. 本人が受診しなくても(代理受診は)可能ですか?

A. 明確な症状をお聴き取りする為、必ずご本人様との対面診察となります。(付き添い等の同行は問題ありません)

Q. 待ち時間・所要時間はどれくらいですか?

A. 待ち時間・所要時間は当日の受診者数により異なりますので一概にお伝えはできません。
ただし、初診の場合は問診や処方にお時間をいただく場合がございますので一日ご都合がつく日をお勧めしております。

Q. 夜間診療や休診日はありますか?

A. 当科では、夜間診療は行っておりません。
病院の休診日は原則、土曜日・日曜日・祝日・年末年始(12月29日から翌年1月3日まで)となっておりますが、上記以外でも担当医がお休みをいただく場合がございますので、診察の際、医師に直接お尋ねください。

Q. 医師や看護師以外に診療に携わりますか?

A. 大学病院の特性上、学生や研修医が同席する場合がございますのでご了承ください。
また、現在当科で行っている臨床実験にご協力いただく場合がございます。当然ご本人様に参加の有無をお伺いいたしますが、お断りいただいても不利益等はございませんのでご安心ください。

※1 「エキス剤」「煎じ薬」のどちらの処方になるかは、医師の判断とご本人様のご希望により決定いたします。

※2 和漢診療科宛の紹介状ではない場合、初診料とは別に選定療養費(13,200円)がかかります。ただし、この料金をご負担いただければ必ず受診できるということではありません。

鍼灸診療について

Q. 鍼灸診療は受けられますか?

A. 診察の際に医師の指示があれば受診可能です。担当医にご相談ください。
ただし、同じ症状に対し一日に2回以上の診療ができない為、診察とは別日にご来院いただきますようお願い申し上げます。
また、鍼灸診療は自費診療(保険診療対象外)となります。当院(他診療科)の保険診療の診察日と同日受診ができません。ご理解の程よろしくお願いいたします。

Q. 鍼灸診療のみを受診することはできますか?

A. 可能ですが、初診の際は必ず医師の診察が必要です。主訴(お困りの症状)に鍼灸診療が適応しているかどうか、全身の状態を診て判断する為です。
なお、鍼灸診療は漢方診療との併用で効果が高まる為、並行受診をお勧めしております。