精神神経科 こどものこころ診療部 講師の佐々木剛から、児童精神医学の研修を希望される方へのメッセージをお届けいたします。
精神神経科 こどものこころ診療部 講師の佐々木剛です。
現在、精神神経科病棟では児童思春期から高齢者まで幅広い入院患者さんに対応し、患者さんにとって最適な治療を行うように努めています。
経験できる症例(児童思春期症例も含む)は、統合失調症、気分障害、不安障害(強迫性障害や全般性不安障害、社交不安障害など)、摂食障害、症候性・器質性精神疾患(認知症やせん妄を含む)、広汎性発達障害、パーソナリティー障害、アルコール・物質関連障害、リエゾン(小児科を含む全科との連携実績有り)、精神保健福祉法の措置入院や医療観察法の鑑定入院症例など幅広く、精神神経学会専門医、精神保健指定医の必要症例に事欠きません。千葉大式薬物療法アルゴリズム(クロザピン治療を含む)、修正型ECT、認知行動療法など、最先端の治療技術を習得することもできます。
私は「児童精神医学が特殊なものではなく、精神医療の中でも一般化すること」を最大の願いとし、研修医の先生方には、「どんな低い年齢の子が受診してもまずは診察をするように」と伝えてきました。事実、若手の諸先生方は、年齢に関わらずどのような患者さんも積極的に診療される場で、元来の能力を発揮されています。
当然ながら、児童思春期精神医学は成人精神医学と連続性を持つものですので、「目の前の患者さんに最善の医療を提供し、将来はさらに良い医療が提供できるよう努力する。」を理念とする千葉大学精神神経科・こどものこころ診療部は、上記の様にひとつのチームとして一丸となり、年齢に関わらずどのような疾患に対しても最善の医療を提供するように努めています。
当教室は児童から老年期までバランス良く学ぶことのできる国内でも数少ない教育施設であると自負しています。研修は責任を持って行います。ぜひ一度見学にいらしてください。