CVPP

グローバルCOE-CVPP

千葉大学大学院医学研究院では、独自に外国の研究機関との連携体制:CVPP(Chiba Visiting Professor Program)を構築し、大学院生や若手研究者の国際化教育を取り入れた若手研究者育成を推進してきました。CVPPをグローバルCOE-CVPPとして発展させ、大学院教育や若手研究者育成に関してさらなる国際化の加速、グローバル化をはかります。G-COEプログラムでは、千葉大学を中心に行うCVPPに加え、理研免疫アレルギーセンターを中心にRCAI international summer programを、放射線医学総合研究所を中心に重粒子線治療の国際トレーニングプログラムを共同開催します。

1.CVPP

カリフォルニア大学、ワシントン大学、コロラド大学、ハーバード大学、NIHに所属する研究者を中心に、12名の客員教授、客員准教授がCVPPに参画しています。これらの教授陣が所属する複数の施設および中国を含むアジアの大学とは施設間協定も結び組織的に交流を行います。これまでのCVPPの活動は、参画している客員教授・准教授が、毎年数日から2週間千葉大学に滞在し、講演・研究討論・少人数ワークショップ等を行い、大学院生(演習の単位として認定)・ポスドクが独自の研究内容を発表し、アドバイスを受けています。さらに、本G-COE拠点では、大学院生・ポスドクが客員教授・准教授の施設を中心に2週間から3ヶ月の短期の海外研究滞在を行って、国際的な環境下での研究活動を早期から実体験しています。大学院生やポスドクの知の研鑽のため2-3年の長期派遣も行います。CVPPコーディネーターを中心に、若手研究者が積極的に参加できるプログラムを備えた国際シンポジウムを毎年企画立案し実施する。

2.RCAI international summer program

理研免疫アレルギーセンターを中心に、海外の大学院生やポスドクを対象にして毎年40名の規模で2-4週間のサマープログラムを行います。レクチャーコースでは講師による講演、参加者の口頭やポスターでの研究発表、インターンシップコースでは、研究室に滞在して実際に実験を行います。H18年度は、21カ国からの参加があり、アジア16名、大学院生が28名、女性の参加者が21名でした。H19年度は応募倍率が3倍にもなる人気で、19カ国から43名が参加し、そのうち大学院生26名、女性の参加者21名でした。世界に開かれた形で若手研究者の双方向の流動性を促進します。やがては海外からの優秀な頭脳の獲得、リクルートにも結びつくと考えています。

3.重粒子線治療の国際トレーニングプログラム

放射線医学総合研究所を中心に、毎年IAEA/RCA放射線治療トレーニングコース、重粒子線治療のワークショップ等の治療普及活動を全世界に開かれた形で開催します。これまでの実績としては、2000年からの開催は計17回を数え、2000年以降220名以上の外国人研究者が短期滞在型研修を経験しました。今後、さらに拡大発展させ「グローバルCOE-重粒子線治療トレーニングコース」として充実を図ります。

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