教育・研究内容

  • 【文部科学省「基礎研究医養成活性化プログラム」 病理・法医学教育イノベーションハブの構築】
  • 【研究業績】
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    臨床研究/情報公開文書

    近赤外線イメージング技術を用いた新しい肉眼病理解剖・マクロ病理学の展開

    患者の皆様へ

    令和6年6月27日
    腫瘍病理学講座

    現在、腫瘍病理学講座では、「近赤外線イメージング技術を用いた新しい肉眼病理解剖・マクロ病理学の展開」に関する研究を行っています。今後の治療に役立てることを目的に、この研究では病理解剖の行われた患者さんの診療情報などを利用させて頂きます。診療情報などがこの研究で何のために、どのように使われているのかについて詳しく知りたい方は、下記の窓口にご連絡ください。

    1.研究課題名 「近赤外線イメージング技術を用いた新しい肉眼病理解剖・マクロ病理学の展開」

    2.研究の意義・目的 「近赤外線イメージング装置を用いて新しい肉眼診断の技術・診断ツールを開発すること」

    3.研究の方法   近赤外線イメージング装置を用いて、病理解剖で摘出された臓器を撮像します。

    4.個人情報の取り扱いについて
      本研究で得られた個人情報は、匿名化して管理し外部に洩れることのないように厳重に管理します。研究成果の発表にあたっては、患  者さんの氏名などは一切公表しないこととします。データ等は、暗号化し、千葉大学大学院医学研究院腫瘍病理学講座の鍵のかかる棚  で保管します。

    5.外部への試料・情報の提供
      試料・情報の他研究機関への提供は行いません。

    6.研究組織
      千葉大学大学院医学研究院 腫瘍病理学・近赤外画像診断学
       教授   ○池原 譲   本研究遂行の総責任・病理解剖執刀・画像撮像・画像解析・統計処理
       講師    山口 高志  撮像画像管理・当該施設個人情報管理
       助教    池原 早苗  画像解析・統計処理
       技術系職員 東 和彦   病理解剖執刀補助・画像撮像補助・病理組織標本作成

    7.研究に診療情報などを利用して欲しくない場合について
      ご協力頂けない場合には、原則として結果の公開前であれば情報の削除などの対応をしますので、下記の窓口にご遠慮なくお申し出く  ださい。

    文部科学省・厚生労働省による「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に基づいて掲示を行っています。

    研究実施機関  :千葉大学大学院医学研究院 腫瘍病理学講座
    本件のお問合せ先:千葉大学大学院医学研究院 腫瘍病理学講座
            教授 池原 譲 
             043(222)7171(代表) 内線5173

    研究代表機関  :千葉大学大学院医学研究院 腫瘍病理学講座
    研究代表者   :教授 池原 譲

     


    新しい検出技術による病原性感染微生物のデータベース構築

    患者の皆様へ

    2024年9月6日
    千葉大学 大学院医学研究院 腫瘍病理学講座

     千葉大学大学院医学研究院腫瘍病理学講座(旧 病理学第一講座)は、100年以上にわたり、千葉大学で行われる病理解剖を担当してきた研究室です。同講座はご遺族様の同意のもと、より確実でよりよい医療の実現を目標に剖検を行い、死因の確認と病気の成り立ちの解明,診療効果と問題点の検証,そして治療の適切性評価を症例毎に実施しております。剖検で採取いたしました検体の一部は、医師の育成・教育ならびに医学の発展のために、ホルマリン固定後にパラフィン包埋標本として保管するとともに、研究・医師の教育で使用させていただいてまいりました。
     腫瘍病理学講座は、半導体製造や加工の技術を病理標本の作製工程へ導入することで、コロナウイルスを含む病原性微生物を電子顕微鏡で観察し、病理標本上での同定、ならびに病原微生物の広がりを診断できるようにいたしました。病理解剖における感染症診断は、この成果によって大幅に向上すると予想されますので、「新しい検出技術による病原性感染微生物のデータベース構築」に関する研究を開始させていただきました次第です。本研究は、1991年~2021年までの期間に千葉大学、旭中央病院、千葉市立海浜病院、近江八幡医療センター、国立病院機構千葉東病院において病理解剖の実施された症例のうち、ご遺族様より「医学教育・研究の目的に利用して良い」との承諾をいただけております保管標本を対象に実施させていただく予定でおります。
     千葉大学・腫瘍病理学講座の新技術は、死亡原因となったムコールやアスペルギルスなどの真菌感染症の検出はもちろん、赤痢アメーバ原虫、ピロリ菌やマイコプラズマ、COVID-19や肝炎ウイルスなど、生前は不顕性であった感染性微生物の検出に広く利用可能です。新技術は、病理標本における走査電子顕微鏡解析と定量的なEDS分析を可能にするため、病原微生物の広がりや病原性が顕在化する際のメカニズム解明に貢献すると考えております。開発した新しい方法は、従来法より1000倍のスクリーニング効率を実現するとともに、100倍の高感度化を実現しておりますので、感染診断の高度化・高感度化を実現できると確信する次第でございます。
     これらのことを鑑み、コロナウイルスを含む感染症の克服を実現するため、本研究を企画いたしました。研究では、剖検診断時に作成されて病理学講座で大切に保管管理してまいりました標本、患者様の生前の診療情報を活用させていただきたく存じます。これまでも研究や教育で使用させていただいておりましたところですが、新たな一歩を踏み出し、感染症制圧につながる貢献をいたしたくありますので、引き続きご協力くださいますようお願いいたします。
     診療情報などがこの研究で何のためにどのように使われているのかなど、千葉大学発の当該技術について詳しく知りたい方がお見えになられましたら、ご説明をさせていただきますので、下記の窓口へご連絡くださいますようお願いいたします。

    1.研究課題名 「新しい検出技術による病原性感染微生物のデータベース構築」

    2.研究の意義・目的 
    「病原性微生物に対する新しい形態学的解析方法により、病原性感染微生物のデータベース構築を行うことで診断の高度化・高感度化を実現する」

    3.研究の方法  
     千葉大学医学部附属病院、独立行政法人 総合病院 国保旭中央病院において、病理解剖が実施され、診断用に作成されて保管されているパラフィン標本を使用します。研究では、通常の病理診断と同様に、パラフィン標本より厚さ4μmの薄切切片を作成してスライドガラスに乗せた試料を調製して、形態学的解析を進めます。形態学的に検出された病原微生物は、データベースに公開されている微生物遺伝子配列の情報をもとに、検出微生物の遺伝子情報の存在を解析し感染微生物の確定を行います。
    解剖記録・報告書、並びに病理解剖が実施された際にファイルされた臨床経過報告書を検索して、出生年、年齢、性別、身長、体重、既往歴、合併症、入退院日、手術名・手術日、診断名、治療薬の種類と投与期間、血液検査値との関連性を検討します。

    4.個人情報の取り扱いについて
     本研究で得られた個人情報は、匿名化して管理し外部に洩れることのないように厳重に管理します。研究成果の発表にあたっては、患者さんの氏名などは一切公表しないこととします。データ等は、千葉大学大学院医学研究院腫瘍病理研究室の鍵のかかる保管庫で保管します。

    5.研究に診療情報などを利用して欲しくない場合について
     病理解剖の実施にあたり、解剖の目的である「研究・教育での利用への同意」を頂いているところですが、ご協力頂けないとの場合には、原則として結果の公開前であれば情報の削除などの対応をしますので、下記の窓口にご遠慮なくお申し出ください。

     文部科学省・厚生労働省による「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に基づいて掲示を行っています。

    6.外部への試料・情報の提供
      なし

    7.研究組織 
     千葉大学 大学院医学研究院 腫瘍病理学講座 研究代表者:池原譲
     地方独立行政法人 総合病院国保旭中央病院 臨床病理科 研究責任者:鈴木良夫
     千葉市立海浜病院 臨床検査科 研究責任者:細川洋平
     近江八幡医療センター 病理診断科 浜田新七
     国立病院機構 千葉東病院 脳神経内科 研究責任者:医長 武田貴裕

    7.研究に診療情報などを利用して欲しくない場合について
     ご協力頂けない場合には、原則として結果の公開前であれば情報の削除などの対応をしますので、下記の窓口にご遠慮なくお申し出ください。

    研究代表機関  :千葉大学医学部腫瘍病理学講座
    本件のお問合せ先:千葉大学医学部 医学部附属病院病理科
             医師 池原譲
             043(226)2058 


    文部科学省・厚生労働省・経済産業省による「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に基づいて掲示を行っています。