特任准教授　中川　良

世界的に少子高齢化が加速し、本邦においても65歳以上の人口が約3割を占め、人口減少も加速しています。このような状況において労働力人口の確保は社会構造の維持のために重要な課題となっています。予防医療においてもその課題認識は強くなり、健康で過ごす期間を重視した「健康寿命の延伸」から、働ける健康状態を重視した「就労寿命の延伸」へとそのトレンドはシフトしています。そのため、疾患の有無を評価するのではなく健康を評価する新たな指標や健康維持法の創生が望まれています。

本研究室は千葉大学消化器内科と医療法人大宮シティクリニックとの共同研究講座として設立され、「就労寿命の延伸」に寄与する健康指標の創生を行います。これにより、少子高齢化を迎えた本邦の社会構造の発展に寄与したいと考えています。