研究紹介・研究成果

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6Jun2025

肝脂肪滴中のコレステロールが脂肪肝の進行を引き起こす鍵を握ることを解明~新たな治療戦略として注目される「肝脂肪滴コレステロール」の抑制~

 千葉大学大学院医学研究院の佐久間一基特任准教授、大学院医学研究院/災害治療学研究所の田中知明教授、イェール大学医学部のGerald I. Shulman教授らの国際共同研究チームは、肝臓脂肪滴に蓄積するコレステロールが、代謝機能障害関連脂肪肝炎(Metabolic dysfunction-associated steatohepatitis: MASH)の炎症や線維化を引き起こすことを明らかにしました。さらにコエンザイムA合成酵素 (Coasy) を抑制することで、このコレステロールの蓄積が減少し、MASHの進行も抑えられることが確認されました。本研究はコエンザイムA合成酵素をターゲットとした治療法の開発につながる可能性が期待されます。
 本研究成果は、米国科学アカデミー紀要 PNASに2025年5月6日にオンライン公開されました。

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