医薬品や医療機器の開発とは異なり、予防や健康づくりのためのヘルスケア・サービスを開発する場合には、薬を使わない方法で人々の行動や生活習慣を改善することに焦点を当てた研究を行う必要があります。
ヘルスケアの分野では、医療関係者だけでなく、一般の人々やヘルスケアのサービス提供者も使える健康状態の評価基準が必要です。
たとえば、幸福度などを問うアンケートの評価基準が実際に効果があるものなのかを調べる手法が必要です。
これらの手法を開発することは、ヘルスケア・サービスの分野において大きな課題となっています。
また、予防や健康づくりにおいては、人々が自分の健康状態に気づきにくいことや、行動を変える必要性を感じにくいことがあります。必要性を感じたとしても、健康を維持するための行動を続けることが難しい側面もあります。
ですから、予防や健康づくりの分野で、人々が自分自身の報告する健康状態や生活の質(QOL)などの主観的な指標について、より具体的な評価基準のための研究と開発を行うことが求められています。
これにより、今後のヘルスケア・サービスの発展や社会への貢献が期待されています。
※関連サイト
「AMED 国立研究開発法人 日本医療研究開発機構」ウェブサイト https://www.amed.go.jp/koubo/12/02/1202C_00017.html
E-LIFE1ヘルスケアラボ 予防・健康づくりのヘルスケアサービスの社会実装推進に向けて https://healthcare-service.amed.go.jp