肺高血圧症

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肺高血圧症の症状

長く続く息切れにご注意!

(1) 肺高血圧症を疑う症状

 肺高血圧症では,動いた時の息切れ・疲れやすさ・動悸がみられますが、他の肺・心臓疾患でもみられます。ただ、むくみや失神・胸痛のエピソードを伴っていれば肺高血圧症をより疑います。特に症状はなく、検診の心電図異常で疑われ,診断に至る方もいます。

(2) 肺高血圧症の進行に伴う症状

 肺動脈圧の高い状態が持続すると肺動脈の壁は固く・厚くなっていきます。そのため肺動脈圧は更に上昇してしまいます。肺動脈圧が高いと右側の心臓内の圧も高くなり、全身の血液が右側の心臓に戻りづらくなります。そのため全身がむくんだり、胸腔内や腹腔内に水が溜まります。また戻る血液量が少ないため、全身に送り出す血液量も減ってしまい、血圧が下がります。
 右側の心臓の圧が高い状態が持続すると右側の心臓自体の動きが悪くなり、症状は増悪していきます。その結果、息切れや倦怠感の程度は強くなり、通常通り日常生活を送ることが徐々に困難となっていきます。