千葉大学大学院医学研究院
画像診断・放射線腫瘍学
千葉大学病院
放射線科
2023/12/08
2023年11月30日-12月2日に横浜で開催された日本放射線腫瘍学会第36回学術大会に参加致しましたので、ご報告します。
当科からは、学会理事長の宇野教授をはじめ、多数のスタッフが発表者として参加されました。
学会では、治療方法は勿論のこと、教育や患者さんの理解度向上のための取り組みなど、非常に多様な視点からの発表を聴くことができました。放射線治療の更なる発展へ向け課題は沢山あるのだということに気付かされ刺激になりました。
また、普段から大変お世話になっている当科の小舘先生が優秀教育発表奨励賞を受賞され、改めて恵まれた環境で研修させていただいている事を痛感し、この環境を無駄にしないよう日々精進しようと身の引き締まる思いです。
今回の学会参加は自分自身のモチベーションに繋がる大変貴重な機会となりました。
次回の日本放射線腫瘍学会第37回学術大会は、2024年11月に横浜で開催予定です。
2023/10/17
10月14日に開催された第2回 小線源治療ハンズオンセミナーにチューターとして参加してきました。
チューターとして参加しながらも、エキスパートの先生方による講義、実習は非常に学びが多かったです。一緒に参加してくださった専攻医の先生も刺激を受けて出さったようで、参加して本当に良かったです。
2023/10/14
この度、2023年10月11日~13日に韓国・ソウルで開催されたFARO2023に参加させていただきました。初めての国際学会での発表でした。
FAROとは、正式名称は「The Federation of Asian Organizations for Radiation Oncology」であり、今年度は韓国・ソウルで現地開催されました。ソウルは日本における人気の海外旅行先であり、地下鉄や定番の観光地(明洞など)ではたびたび日本人観光客と思われる方の日本語が聞こえたり観光案内図にも日本語が記載されているような場所でした。そのため、生まれて三十数年一度も日本から出たことがない私にとってとても参加しやすい場所でした。
FARO2023で私は「A case of cervical adenocarcinoma with OHVIRA syndrome successfully treated with definitive radiation therapy」という題名でポスター発表にて症例報告を行いました。
学会参加の他にも今回のFARO2023に参加したスタッフで観光も行いました。東大門から出ているソウル市内の主な観光地を巡る2階建てのオープンバスに乗りました。バスの後は明洞へ移動しサムギョプサルを食べました。サムギョプサルは店員の方が焼いてくださり、とてもおいしかったです。
今回の学会発表を行うにあたり、御指導をしていただいた放射線治療部の先生方、また日常業務が忙しい中参加を快諾していただいた医局の先生方、スタッフの皆様にこの場をおかりし感謝申し上げます。
2023/07/01
6月9・10日に開催された第59回小児神経放射線学術集会に参加してきました。
この学会は放射線科医以外にも小児外科医や小児内科医などが参加するので、他の放射線科医向けの学会に比べ、視点、間口が広いのですが、今回はリンパ管に焦点が当てられていたこともあり、形成外科の先生らの招待講演されていました。リンパ管はあまり勉強したことはなかったのですが、リンパ管が意外と画像的に見える、ということは知りませんでした。下肢静脈瘤のエコーで、細やかな管状構造物が見えることがあり、細静脈なのだろうと軽く流していたのですが、今回の講演で、あれは実はリンパ管自体を見ている(高周波プローブでの観察で描出できる!)ということが分かったことは衝撃的でした。
また、on-siteの学会ならでは、他の先生らとの交流を通じて、様々な学びが得られました。この数年で学会のWeb参加に慣れたため、on-siteでの学会参加は少し億劫な面もあるのですが、やはりweb参加のみでは得られない空気感やディスカッション、そこから得られる気づきがあるのだと実感しました。学会HPは以下になりますので、興味のある方は内容についてご覧いただければと思いますし、来年は一緒に参加しましょう。
https://procomu.jp/jspr2023/index.html
2023/06/24
第52回頭頸部胸部画像研究会で発表しました。
医員の吉田です。
このほど6月24日に日比谷三井カンファレンスで開催された第52回頭頸部胸部画像研究会にて「鼻前庭部に生じたEosinophilic Angiocentric Fibrosis (EAF) の症例」を発表させていただきました。途中技術的トラブルもありましたが、Web参加を含め多くの先生方と症例を共有することができました。
堀越先生、世話人の那須先生をはじめ、多くの先生方にご指導いただきました。この場を借りて感謝申し上げます。
2023/06/09
2023年6月9-10日、仙台で第36回 腹部放射線学会が開催されました。
当科からは堀越先生、阿久津先生、宮越がポスター発表を行いました。私にとって難しい題材であり、さらに初めてのポスター発表ということで準備は大変でしたが、堀越先生をはじめとする先生方のサポートのおかげで無事に成功を収めることができました。
今回は新型コロナウイルス感染症が第5類に引き下げられてから初めての開催でした。1日目の最後のセッションでは、センダイガールズプロレスリングよるプロレス試合や、テニス・サッカー大会が行われ、とても華やかでした。
腹部放射線学会では消化管、肝胆膵、子宮卵巣、泌尿器に関する症例を画像と病理を対比しながら検討していきます。この病理所見はあんな風に画像に反映されるのか、画像からこんな病理所見が予想されるのかなど大変勉強になりました。
1日目の夜は那須先生、堀越先生、阿久津先生と一緒に仙台の美味しい料理やお酒を楽しみながら、今まで知らなかった貴重な話が飛び出したり、大いに盛り上がりました。
初めての学会参加はとても新鮮で貴重な体験の連続でした。来年は川越での開催です。(宮越)
2023年5月27日
去る2023/5/28に2023年 第2回医局説明会を開催しました。初期臨床研修医の先生を中心に10名の先生にご参加いただきました。お忙しい中ご参加いただき、ありがとうございました。
当科の魅力が少しでも伝わりましたら幸いです。
当科では随時見学をお受けしております。
今回参加してくださった方、また参加できなかった方も、是非直接会ってお話ができればと思います。よろしくお願いいたします。
2023年5月25日
第401回東京レントゲンカンファレンスにおいて、ディスカッサーを勤めた今年度入局された中尾達司先生が「ベストディスカッサー賞」を受賞されました。フレッシュマンとは思えない堂々とした立ち振舞いで、理路整然と回答・説明を行っていました。今後の活躍も期待されます。
2023年5月18日
2023年05月18日から20日に高知県で開催された第52回IVR学会総会に参加致しましたので、ご報告します。新型コロナウイルス感染症がやや落ち着き、オンサイトでの参加者も増えてきたタイミングでの開催となりました。
当科からは、小泉先生が座長や発表者として、土屋先生が発表者や胆道ワーキンググループのディカッサーとして参加されました。普段の親しみやすい雰囲気そのままに、他施設のドクターを建設的な議論を進められており、自分自身のモチベーションにつながる内容でした。また、他施設の様々なIVR症例の発表を通して、更に知見を深めることができました。
学会後は、カツオをはじめ高知県の名産に舌鼓を打ちながら、他施設の先生方と共に、IVRの過去・現在・未来に関して、熱く語らう夜を過ごしました。
次回の第53回IVR学会総会は、2024年05月に和歌山県で開催予定です。(武内)
2023年5月16日
ESTRO行ってきました!
2023年5月12日から16日かけてウィーンで開催された、ESTRO2023に参加しました。コロナの渡航制限が明けてからの、初の国際学会かつ、自身初のヨーロッパということもあり、楽しんできました。
当院でも2021年12月より稼働したMR-linacや、Adaptive radiotherapyに関連した演題や、企業の出展などが多数ありました。
ウィーンは、鉄道網が発達していて、空港からの移動も、ホテルから学会場、観光地への移動も便利で、合間に観光も存分に楽しめました。
2023年4月24日
先日市川先生送別会、新入局員歓迎会を行いました。
今年は9名の新入局員を迎えることができ、より一層パワーアップした医局となりました。現在7名が大学病院で勤務しています。
ローテート中の初期研修の先生たちも参加してくれて、皆でわきあいあいと楽しいひとときを過ごしました。
研修医の皆さん、入局いつでもお待ちしています!
新入局員の皆さん、とても頼もしいです、これからよろしくお願いします!
市川先生、寂しくなりますが新天地でのご活躍をお祈りしています!
2023年4月13日
2023年4月13日(木)〜16日(日)にパシフィコ横浜で開催された『第82回日本医学放射線学会総会/JRC2023』に参加しました。
気合いを入れすぎて記事が長くなってしまった専攻医1年目の見上です。皆様連日朝早くからお疲れ様でした。
当教室からは下記の先生方が発表されました(時系列順)。
服部先生「脊椎の発達と奇形の画像診断-頭蓋頸椎移行部を中心に-」(教育講演)
阿部先生(MR画像誘導即時適応放射線治療学寄付講座)「MRリニアックの導入と線量計測」(125回日本医学物理学会学術大会)
窪田先生「胸部CTにおけるAI診断支援ソフトウェアの臨床有用性」(ランチョンセミナー)
小泉先生「胃静脈瘤に対するフォームBRTO」(シンポジウム)
羽柴先生「上肢末梢神経の神経超音波画像に対するラジオミクス解析を用いたCIDPとPOEMS症候群の鑑別」(口演+ポスター)
西山先生「COVID-19肺炎患者におけるCTでの肺の異常陰影の変化の定量的評価」(口演+ポスター)
また、この他にも座長を務めた先生や各種会議に出席した先生もいらっしゃいました。
日常診療以外にも多様な業務に携わる先生方には、尊敬の念に堪えません。
(演者を務められた先生方、お疲れ様でした)
今回、所属学会への参加は初めてであり、先輩方や上司の先生方に助言をいただきつつ、主に教育講演を拝聴しました。
医療倫理や医療安全をテーマとした講演では、ガイドラインや提言、過去の事例を一般化し、放射線診療に従事する上で心掛けるべき事を学びました。
また、領域講習では各臓器・各疾患の総論から最近の診療の変化、読影の際のTipsまで教えていただきました。全てを理解できた訳ではありませんでしたが、翌日の診療から取り入れられる事もありとても勉強になりました。
15日・16日には研修医セミナーも開催され、ちょうど当科をローテートしていた放射線科志望の研修医も出席したようです。研修医と銘打ってはありましたが、私もこっそり参加したところ、ホール内には学生・初期研修医だけでなく、学会員の姿もかなり見受けられました。
15日は渡辺先生、16日は横田先生主催の機器展示ツアーがあり、同時開催された国際医用画像総合展(ITEM2023)の会場をまわりました。
各企業のブースで最新機器の説明を受ける中で、「AIは診断能だけでなく撮像機器への応用も進んでいる」という印象を抱きました。同じ画像のクオリティのMRIをより短時間で撮像できるようになってきているそうです。「これは読影にもスピードも求められていくということか・・・?」と放射線科歴数日の私は戦々恐々としていました。
もちろん、学会には夜の部もありました!
上司の先生方とお酒の席でしかしないようなプライベートな話題で盛り上がったり、貴重なお話をいただいたりして、入局後の緊張も少し解れた気がします。
少し前までは殆どの学会がWeb開催だったと伺いました。
日中は会場へ足を運び真面目に勉強し、夜はお酒を交えて親睦を深める。とても有意義な時間を過ごしました。
長くなってしまいましたが、総じて、勉強すべきことがたくさんあると痛感した学会でした。
少しずつ知識を深めて・広げて、来年はより多くを吸収できるように、まずは日常診療に真摯に取り組んでいきます。
最後に、平日からの参加を快諾し、参加の為にたくさんのお力添えをしてくださった医局の先生方に厚く御礼申し上げます。(見上)