この度、千葉大学医学部脳神経外科　同門会のホームページを立ち上げることになりました。このホームページを通して、同門の皆さんと交流できることは素晴らしいことです。近隣で活躍される仲間、遠く離れて久しい友、あるいは留学中の若い研究者などが急に近くなります。永く会ってない仲間に消息を知らせたり、若い同門ならば、留学中の仲間に刺激されたり、情報技術進化の恩恵にあずかることができます。

情報技術の進化は、国境というバリアをはるかに低くし、グローバリゼーションという地球規模の変革をもたらしました。今やグローバリゼーションが良いとか悪いとか選択できる段階ではなく（実際には、選択するチャンスなどなかった）、必死にこの変革に対応せざるを得ないのが現実です。世界の動き・変化は一段と速くなるでしょう。

私は千葉大学を去ってこの数年、千葉県の将来の保健医療を10年～20年後あたりに狙いをつけて考えています。しかし、今を遡る20年前に、今日の情報技術を誰が想像できたでしょうか。街行く人々はみな携帯電話をポケットにもち、電話ボックスが街角から消えました。一個人がすぐさま世界中に発信できる世の中になるとは、思いもよらなかったでしょう。

すると、こんなことに思い当ったのです。今から20年後の社会の姿を推察することなんて一体可能なのだろうかと。それでも、私は20年後を描こうと呻吟しています。新たな情報技術が助けてくれそうな希望をもって。

皆さんはいかがですか。近年の情報技術進化のスピードについて来ていますか。せいぜい、我々のホームページで交流を楽しみましょう。

平成24年6月22日
同門会長　山浦　晶