研究グループ

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末梢神経疾患

 当グループは、末梢神経疾患の新規診断法・治療法の開発を目標に、主に神経生理学的手法を用いた病態研究を行っています。

 医師は病に苦しむ患者さんの最も近くにいる存在です。患者さんに教えて頂くことは非常に多く、患者さんのつらさ・不便さに真摯に向き合うと、病の克服という命題以外にも、沢山の解決すべき問題点が見えてきます。

 患者さんのそばにいる医師ならではの視点を生かし、患者さんに還元できる研究を行うことを理念としています。

研究紹介

1. 末梢神経疾患・運動ニューロン疾患の新規治療に関する臨床試験

 POEMS(Crow-Fukase)症候群に関する医師主導治験を始め、幾つかの疾患を対象とした臨床試験を常時行っています。新規治療と患者さんを結ぶ大切な取り組みであると考えています。

2. 軸索イオンチャネル機能検査法による病態研究

 軸索イオンチャネル機能検査法は非侵襲的に末梢神経のイオンチャネル機能を評価できる検査です。この手法の利点は末梢神経が本格的なダメージを受ける前段階である機能異常の段階での病態を評価できることです。本手法を用い、末梢神経疾患・運動ニューロン疾患の病態を検討し、新規治療の作用点を探索しています。

3. 神経・筋超音波検査による新規診断法の研究

 末梢神経・運動ニューロン疾患の診断に一般的に用いられている神経伝導検査・筋電図検査は非常に有用な検査ですが、痛みを伴うというデメリットがあります。患者さんが少しでも楽に検査に臨めるように、非侵襲的な超音波という手段を取り入れた新規診断法についての研究を行っています。