今井萌乃さん(令和4年度修了生)
3年という短い期間でしたが、卓越大学院プログラムを通して様々なことを経験させていただきました。特に卓越教養特論やサブ専攻では様々な分野の研究者の方々と交流させていただき、主専攻の枠にとどまらない幅広い視野を得ることができました。また革新医療創生実習ではWHO訪問という貴重な経験をさせていただき世界の視点から見た自分の研究の意義やキャリアについて深く考える機会となりました。現在は研究の経験を活かし、製薬企業で医薬品の開発に携わっています。
小野亮平さん(令和4年度修了生)
私は循環器内科学に所属し、2020年に卓越大学院の1期生として入学をしました。初年度であり先輩方や先例がない中で、千葉大学における卓越大学院プログラムのベースを築くつもりでプログラム活動への参加や勉学に励みました。トリプル指導教授のシステムによって自身の研究分野のみならず他分野との融合や、大学院学生フォーラムにおける卓越大学院プログラム同士の交流などもあり、幅広い知見を得ることができました。2024年度より英国のUniversity of Glasgow, British Heart Foundation Cardiovascular Research Centre に Clinical research fellow として留学予定です。
根本 祐宗さん 所属:免疫発生学(医学領域) 令和5年9月修了
卓越大学院に入学して感じる一番のメリットは、専門分野に関らず、幅広い知見が得られることだと思います。サブ専攻により、全く異なる研究手法を勉強したこと、授業も歴史や、人文学、工学等の先端の話が聴講でき、大学を卒業してから7年の時を経ての大学院入学だったこともあり、知識の幅が広がることに大きな喜びがありました。自由度の高いプログラムや課題もありましたので、学生に求められることも多くなりますが、課題をクリアする上での金銭面でのサポートもあり、本当に充実した時間だったと思います。修了後は千葉大学大学院医学研究院の助教に着任しました。
餌取 慶史さん 所属:アレルギー・臨床免疫学(医学領域) 令和6年3月修了
実臨床業務と実験の並行であっという間の院生生活でした。
所属研究室外でどのような研究が行われているのか、卓越大学院プログラムに所属することで幅広い分野に触れる機会が非常に多く設けられている点がやはり一番のメリットと感じています。今後のキャリアで海外進出に少しでも興味・関心があるという学生には適したプログラムと思います。
修了後は、現在の研究室にポスドクとして残り留学準備をします。
菱谷 崇寿さん 所属:整形外科学(医学領域) 令和6年3月修了
卓越大学院ならではの卓越教養特論や革新医療創生実習などの活動を通して、医学領域を超えた学びがありました。特に、Virtual Reality(VR)を活用したリハビリのビジネスプラン作成や、医療現場でVRを実際に使用している企業を訪問する実習は非常に印象的でした。修了まで、指導教員の先生方や卓越大学院のスタッフ、そして同期や後輩の皆さんのサポートが大きな助けとなりました。また、卓越大学院プログラムを通じてそのような多くの素晴らしい出会いがあり、私にとって貴重な財産となりました。
修了後は、千葉大学医学部附属病院総合医療教育研修センターの特任助教に着任いたします。
佐々木 篤志さん 所属:呼吸器内科学(医学領域) 令和6年3月修了
私は呼吸器内科学に所属しながら、免疫発生学教室で研究に努めてまいりました。サブ専攻の制度があることで主専攻の枠組みにとらわれず、他の学生とも協力しながら他分野の研究も行えたのは貴重な経験でした。卓越大学院に所属している学生は志が高く、非常に刺激を受けた4年間でした。
修了後は、千葉大学未来粘膜ワクチン研究開発シナジー拠点特任助教に着任いたします。
石野 貴雅さん 所属:消化器内科学(医学領域) 令和6年3月修了
私は消化器内科医として4年間臨床で過ごした後、卓越大学院1期生として入学しました。自身の研究課題に従事して深い視点を持つだけでなく、多角的な視野の学びに触れることで、社会の中での研究の意義をまた俯瞰する機会に恵まれたと思います。岡山へ国内留学を行い、多施設と関わりながら様々な研究に携わるだけでなく、論文作成や学会発表を行えたのは卓越大学院の支援の賜物で、楽ではないものの意義深い日々を過ごせたと感じています。
修了後は、岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科の助教に着任いたします。
鈴木 翔大さん 所属:生化学(薬学領域) 令和6年3月修了
修士2年から4年間、本プログラムに所属して多くの貴重な経験をさせていただきました。卓越教養特論の企画やサブ専攻などを通して、医学・薬学に限らず幅広いバックグラウンドの先生や学生方と議論できたことで、研究者ネットワークの構築に繋がっただけでなく、多面的な視野を持って研究する重要性や面白さに気づくことができました。研究は多くの困難を伴う活動でしたが、本プログラムを通して失敗から立ち上がる強さや難しい課題にチャレンジする楽しさを得ることができました。以上の経験は今後の研究者人生にとって大きな糧になると信じています。修了後は、現在の研究室にポスドクとして残り、留学の準備をします。
貝塚 祐太さん 所属:分子画像薬品学(薬学領域) 令和6年9月修了
本学の卓越大学院プログラムは、研究活動支援にとどまらない包括的な人材育成を特徴としており、学術界と産業界の双方で活躍できる、革新的医療の創生を担う知のプロフェッショナルの養成を目指しています。私はプログラム在籍中にビジネスプランコンテストへ参加する機会を得て、高度な研究知識が産業界の幅広い分野で求められていることを実感しました。その経験から知的財産の分野に興味を持ち、プログラム修了後には特許事務所に入所しました。将来は弁理士として、研究成果を知的財産として最大限に活用できる専門家を目指しています。
山尾 恭平さん 所属:救急集中治療医学(医学領域) 令和7年3月修了
私は元々ソフトウエアエンジニアリングが専門で、医療現場の課題を技術で解決する研究を志して卓越大学院に入学しました。最先端の様々な医療研究現場に実際に触れる機会をもらえたことは大変有意義でした。また、革新医療創生実習においてはシリコンバレーの企業を訪問し、最新のGPUをつかった機械学習AIの技術を学ぶことができたことが、研究に大変役立ちました。
修了後は、医療xテクノロジースタートアップ企業にて研究成果の社会実装を目指します。
林 佑紀さん 所属:アレルギー・臨床免疫学(医学領域) 令和7年3月修了
私はアレルギー膠原病内科に所属しながら、免疫学の基礎研究に取り組んできました。本プログラムの大きな利点の一つは、多角的な視点から問題解決能力を養える点にあると感じています。研究を進める中で、幾度も壁にぶつかりましたが、実際に卓越教養特論や革新医療創生実習、サブ専攻といった機会を通じて、多様な視点や研究手法、さらには研究の社会的側面を学ぶことができ、多くの気づきや問題解決の糸口を得ることができました。これらの学びを活かし、難治性免疫疾患の治療につながるような新たな知見の創出に向けて、今後も研究を続けていきたいと考えています。修了後は、現在の研究室にポスドクとして在籍し留学の準備をします。
本吉 究さん 所属:免疫細胞医学(医学領域) 令和7年3月修了
卓越大学院では、卓越教養特論や革新医療創生実習などの特色あるプログラムが豊富に用意されており、通常の博士課程では経験できない講義や実習を体験する機会に恵まれました。博士課程では横のつながりが作りにくいことが多いですが、研究に行き詰まった際には、卓越大学院のメーリングリストなどを活用して相談を投げかけることができ、互いの研究や活動を高め合うシステムが整っていました。そのおかげで、非常に有意義な研究生活を送ることができました。
修了後は、現在の研究室にポスドクとして残り、留学の準備を進めています。
吉岡 正揮さん 所属:脳神経外科学(医学領域) 令和7年3月修了
私は医師のキャリアとしては比較的早期に大学院に進学し、卒後2年目から臨床と並行して卓越大学院プログラムに入りました。前例がない中で不安な点もありましたが、多くの先生方にサポート頂き修了することができました。私にとってこのプログラムの最大の魅力は他分野の研究者との交流の機会を持つことができる点です。授業・実習で自分の所属以外の研究室に訪問し、さらに学生同士の横のネットワークも醸成できました。この刺激的なプログラムに影響もあって、4年間で自身の研究に対する更なるモチベーションアップにも繋がりました。修了後は所属先の量子科学技術研究開発機構にポスドクとして就職し、研究活動を継続します。
中谷 一真 さん 所属:分子腫瘍生物学(医学領域) 令和7年3月修了
私は連携大学院である千葉県がんセンターの研究室に所属し、小児腫瘍の一つである神経芽腫の転写制御機構の解明と新規治療標的としての可能性について研究を行いました。卓越大学院に所属したことで、異分野の研究者や他の学生と議論し、研究の視野を広げることができました。また、卓越教養特論を主催・進行する立場となり、研究者の方々と直接対話する機会を得たことで、進路選択における意思決定プロセスやキャリア形成に関する貴重な知見を得ることができました。この経験は、今後の研究者としての歩みにおいて大きな糧となると感じています。修了後は、オランダのPrincess Máxima Center for Pediatric Oncologyのポスドク研究員として、小児腫瘍の研究に従事します。
濱口 紀江 さん 所属:薬理学(医学領域) 令和7年3月修了
この卓越大学院プログラムに参加したことで、研究のみならず、さまざまな新しい挑戦を経験することができました。特に、複数の学生ビジコンに参加した経験は、私の価値観を大きく変えるきっかけとなりました。これらの経験を通じて、チームワークの重要性や、異なる視点を持つことの意義を深く実感しました。また、プログラムで出会った他の学生たちとの交流は、私に新たな視点をもたらし、自分が気づかなかった可能性に気づかせてくれる貴重な時間となりました。修了後は、製薬企業にて医薬品の研究・開発に携わる予定です。