スタッフ紹介

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碓井宏和

Usui Hirokazu准教授 医学博士

所属

千葉大学大学院医学研究院 生殖医学講座
千葉大学医学部附属病院 婦人科・周産期母性科

メッセージ

産婦人科では、妊娠・分娩・生殖内分泌・不妊症・腫瘍・女性医学と幅広い疾患を取り扱います。大学病院では、専門性の高い診療を、それぞれの専門家が行っていますが、専門ではない分野とも密接なつながりがあり、医局員一同切磋琢磨し、レベルアップに努めています。入局を考えている学生・研修医の皆さん、千葉大学産婦人科には、様々なロールモデルになり得る医師が在籍しています。”Seeing is believing”、一度見学にお越し下さい。 

私自身は、婦人科腫瘍、絨毛性疾患(胞状奇胎・侵入奇胎・絨毛癌)を主に担当しています。胞状奇胎・侵入奇胎はきちんと治療をすれば、根治が見込める疾患です。寛解後には、妊娠希望のある患者さんの多くは妊娠・分娩しています。妊娠は、女性の身体の中で、自己ではない生命を育む現象です。学生時代に免疫学を勉強した時、不思議だなと思いました。自己ではない絨毛(腫瘍)組織が、身体の中に存在し続ける「仕組み」に注目しています。「仕組み」を明らかにすることで、現在、侵入奇胎や絨毛癌で行われている化学療法(抗がん薬)よりも負担の少ない治療法の開発につなげたいと考えています。

学歴・職歴

千葉大学医学部 卒業(1994.3)
千葉大学医学部附属病院 研修医(1994.4)
川崎製鉄健康保険組合千葉病院(現:千葉メディカルセンター) 医師(1995.4)
千葉大学大学院医学研究科博士課程入学(1998.4)
千葉大学大学院医学研究科博士課程修了(2002.3)
テキサス大学サウスウェスタン医学センター 留学(2002~2004)
千葉大学医学部附属病院 助手(2004.4)
千葉大学大学院医学研究院 助教(2006.10)
千葉大学大学院医学研究院 講師(2011.7)
千葉大学大学院医学研究院 准教授(2020.8)

電子メール

hirokazu-usui(ここにアットマーク)faculty.chiba-u.jp

専門分野

絨毛性疾患、婦人科腫瘍

研究課題

Cell free DNAを用いた絨毛性疾患の管理法の開発
胞状奇胎、侵入奇胎の成因解明
部分胞状奇胎の補助診断法の確立
難治性絨毛癌の治療法の探索

キーワード

胞状奇胎、絨毛癌、STR多型解析、リキッドバイオプシー

研究可能テーマ

絨毛性疾患・胚細胞性腫瘍の遺伝学的解析

研究業績

主な論文

  1. Usui H. Auxiliary and experimental diagnostic techniques for hydatidiform moles. J Obstet Gynaecol Res. 2022;48(12):3077-86. doi: 10.1111/jog.15422. PMID: 36098274.
  2. Usui H, Shozu M. Spermatogonium-Derived Complete Hydatidiform Mole. N Engl J Med. 2021;384(10):936-43. doi: 10.1056/NEJMoa2005756. PMID: 33704938
  3. Usui H, Sato A, Shozu M. Parental contribution to trisomy in heterozygous androgenetic complete moles. Scientific reports. 2020;10(1):17137. doi: 10.1038/s41598-020-74375-4. PMID: 33051545
  4. Usui H, Sato A, Ota M, Ikeda JI, Shozu M. Androgenetic Complete Hydatidiform Moles With p57KIP2-Positive Immunostaining. Am J Clin Pathol. 2020;154(6):776-83. doi: 10.1093/ajcp/aqaa096. PMID: 32686837
  5. Sato A, Usui H, Shozu M. ABO blood type compatibility is not a risk factor for gestational trophoblastic neoplasia development from androgenetic complete hydatidiform moles. Am J Reprod Immunol. 2020:e13237. doi: 10.1111/aji.13237. PMID: 32191360
  6. Usui H, Nakabayashi K, Maehara K, Hata K, Shozu M. Genome-wide single nucleotide polymorphism array analysis unveils the origin of heterozygous androgenetic complete moles. Scientific reports. 2019;9(1):12542. doi: 10.1038/s41598-019-49047-7. PMID: 31467376

全ての論文

所属学会

日本産科婦人科学会(専門医、指導医)
日本婦人科腫瘍学会専門医(専門医、指導医)
日本臨床細胞学会(細胞診専門医)
絨毛性疾患研究会
日本胎盤学会
日本生殖内分泌学会
日本周産期新生児学会
日本癌学会
日本癌治療学会
日本女性医学会
American College of Obstetricians and Gynecologists
International Gynecologic Cancer Society
International Society for the Study of Trophoblastic Disease

受賞歴

関東連合産科婦人科学会 第121回学術集会 優秀演題賞(2011)
日本産科婦人科学会 第66回日本産科婦人科学会学術講演会優秀演題賞(2014)
千葉大学医学部産科婦人科同窓会第5回学術奨励賞(2016)
日本産科婦人科学会 第68回日本産科婦人科学会学術講演会International Session Encouragement Award(2016)
Journal of Obstetrics and Gynaecology Research誌Best Reviewer賞(2017)