専門医制度のほとんどはいわゆる二階建て制度で、産婦人科認定医(一階に相当)取得後に、さらに専門的研修施設での研修を経て試験をうけて獲得することができるようになっています。現在産婦人科関連では、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、臨床遺伝専門医、生殖医療指導医、周産期専門医、婦人科腫瘍専門医、細胞診指導医、超音波専門医などがある。
もっと詳しく
あたらしい教室では、スタッフの専門を周産期・不妊生殖・婦人科腫瘍の3つに分けて診療と研究を進めています。(将来は、更年期をもう一つの柱として加えることも考えています。)
千葉大学産婦人科では、これまで婦人科腫瘍の分野を中心に多くの人材を輩出してきました。高見澤名誉教授・関谷名誉教授の指導のもと、子宮癌や卵巣癌の診断・手術・化学療法の面で、日本をリードする診療レベルを誇ってきました。また、絨毛癌診療では、松井助教授を中心に多くの患者の治療に当たり、日本の絨毛がん診療の拠点となっています。
周産期診療では、卓越した技術を有する小児外科と内分泌専門の小児科を有する大学病院としてのメリットを生かすために、出生前胎児診断・治療に積極的に取り組んでいます。国内外の各専門施設との連携を通じて、多くの疾患に対応できる体制を整えつつあります。
不妊・生殖医療では、先進の生殖補助医療技術(体外受精)を導入して診療と研究を進めています。“命の誕生と発生”に直結した、興味ぶかい研究診療分野です。本学泌尿器科の市川教授は男性不妊の専門家、解剖学第二(形態形成学)の年森教授は精子研究の第一人者です。これらの教室と共同で、研究と臨床を進めています。