千葉大学大学院医学研究院
消化器内科学
千葉大学病院
消化器内科
加藤 直也 | 教授 |
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中本 晋吾 | 助教 |
小笠原 定久 | 診療准教授 |
中川 良 | 特任准教授 |
近藤 孝行 | 診療講師 |
叶川 直哉 | グループ長・診療講師 |
中村 昌人 | 基礎グループ長・助教 |
井上 将法 | 特任助教 [総合医療教育研修センター] |
興梠 慧輔 | 特任助教 |
兒島 隆太 | 医員 |
宇野澤 秀美 | 医員 |
小川 慶太 | 医員 [腫瘍内科] |
弓田 冴 | 大学院生 |
小暮 禎祥 | 大学院生 |
藤本 健太郎 | 大学院生 |
赤塚 鉄平 | 大学院生 |
伊在井 亮 | 大学院生 |
片山 慶一 | 大学院生 |
澤田 翠 | 大学院生 |
土屋 貴大 | 大学院生 |
三輪 千尋 | 大学院生 |
吉埜 稜平 | 大学院生 |
米本 卓弥 | 大学院生 |
藤谷 誠 | 大学院生 |
我が国における肝疾患の原因の多くはB型・C型肝炎などのウイルス感染症であることが以前より知られていますが、近年は非アルコール性脂肪肝炎(NASH)やアルコール性を含む非 B 非 C 型が原因の肝疾患が増加傾向にあり、特に肝発癌が大きな問題となっています。肝細胞癌による年間死亡者数は3万人を超えており、ウイルス性慢性肝炎のウイルス制御が可能となりつつある現在でも、肝細胞癌治療は肝臓病学における最大のアンメット・メディカルニーズと言え、その対策が極めて重要であると考えております。
千葉大学の肝臓グループでは、20名近くの消化器内科医が一丸となり、肝臓疾患の診療・治療にあたっています。目の前にいる患者さんの病気を治し、以前と同様な生活を送ることができるように診察をするのはもちろんのこと、肝疾患の病因を追求し、将来の患者さんがより良い治療が受けられるよう、患者さんのご協力を得ながら、さまざまな臨床・基礎研究を行っています。あらゆるニーズに対し、常に最先端の医療技術・診断機器を取り入れるように配慮し、慢性肝疾患から肝細胞癌などの悪性腫瘍や、食道静脈瘤などの門脈圧亢進症まで幅広く扱っています。外科や胆膵消化管疾患グループとの連携もスムーズに行い、患者さんを第一に考え、患者さんの意思を尊重した安心・安全な医療を提供するよう心がけて参ります。
またこれまでに数多くの若手医師・研究者の育成にも尽力して参りました。臨床研究や基礎研究に興味のある方、肝疾患について幅広い技術トレーニングや知識を身につけたい方、海外での研究も視野に入れている方、千葉県の病院で働きたい方、など様々な先生方・学生さんのご連絡をお待ちしております。
以下の肝疾患を中心に、他院での治療が困難な疾患の治療や各種新薬の治験等も行っています。
肝細胞癌 |
外来にてCT・MRI・造影超音波などの画像診断を用い、診断・病期の決定を確実に行っています。可能な限り腫瘍生検を施行し、肝機能等を考慮した上で、経皮的ラジオ波・マイクロ波焼灼療法(症例によりCT併用)、肝動脈化学塞栓療法、全身化学療法、動注リザーバー化学療法、経皮的エタノ-ル注入療法などを行っています。 |
慢性肝疾患・ウイルス性肝炎 |
B型肝炎、C型肝炎などの診断と新しい抗ウイルス薬を用いた治療、アルコール性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性肝炎などの診断・治療、急性肝炎の診断と治療を行っています。肝移植に関しては外科と連携を密に行っています。 |
門脈圧亢進症 |
門脈血行動態を超音波ドプラで適切に評価し、肝臓だけにとらわれない広い視野での治療を行っています。食道・胃静脈瘤、異所性静脈瘤、腹部血行異常症に対して、病態に合わせ、内視鏡や血管内カテーテルを用いて治療を行っています。呼吸器内科や小児外科との連携もしています。 |
またグループの先生には週に半日以上の研究時間を設定しております。有給休暇も十分にとれるように配慮し、個々人の希望に合わせた働き方が叶うような体制を整えております。
・2024年 ヨーロッパ肝臓学会(EASL)(イタリア・ミラノ) 参加
・2019年 ヨーロッパ肝臓学会(EASL)(オーストリア・ウィーン) 参加
当グループは加藤直也教授を筆頭に臨床と研究の双方に精力的に取り組んでおり、大学院生も私を含め12名在籍しています。
臨床面では様々な治療機会を提供しており、入院で行う治療には肝細胞癌に対するRFA、TACE、門脈圧亢進症による胃食道静脈瘤に対するEIS、EVL、B-RTO、TIPSなどがあります。他にも急性肝不全などの生命に関わる重症肝疾患や、ウイルス性肝炎、自己免疫性肝炎、近年世界中で増加傾向にある脂肪性肝疾患(MASH)など、多岐にわたる肝疾患の診療に携わっています。
研究面では20を超える研究プロジェクトが進行中で、非常にアクティビティーの高いチームです。研究の進捗は情報共有ツールを用いて全員で共有しており、新たなエビデンスを創出すべく、日々切磋琢磨しております。
臨床と研究の双方において、カンファレンスで活発な議論ができる雰囲気も、当グループの特徴です。若手医師が相談しやすい風通しの良さがあり、大学院生として非常に恵まれた環境に感謝しています。