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Vol. 5 卒後17年目医師(救急専門医プログラムディレクター)

2025/03/06

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卒後17年目、救急専門医プログラムディレクター 柄澤智史先生

 

これまでの経歴を教えてください

初期研修修了後、当初は内科を専攻していました。救急には苦手意識があり、自分には向いていないと考えていました。しかし、内科を続ける中で、自分の患者さんの急変や重症化に対応できるようになりたいと考え、意を決して千葉大学の救急・集中治療の門を叩きました。その時は10年以上続けることになるとは思っていませんでしたが、仲間に恵まれ、ここまで充実した日々を送ることができました。外科研修や地方での研修、大学院を経て、現在は自分と同じように悩む若手医師たちの力になりたいと考え、専門医プログラムを担当しています。

救急医の魅力を教えてください

「目の前で誰かが困っているときに動けるようになりたい」という思いが、私が救急を始めた動機であり、今も大切にしていることです。最初は怖いと感じるような現場でも、自分が培ってきた知識や技術を発揮できることは、とてもやりがいがあります。
また、救急医療や集中治療はチーム医療です。誰かを救えた時に、一緒に喜べる仲間がいることも、私を支えてくれる大きな魅力の一つです。
さらに、メリハリある勤務が可能であり、勤務中は全力で取り組みつつ、休みの日は家族や趣味の時間に充てられる点や、長期休暇が取りやすい点も救急医として働く魅力だと思います。

千葉大学の救急専門医プログラムの「売り」を教えてください

千葉大学病院は集中治療に強みを持つ救命救急センターですが、連携施設には外傷外科、ER、プレホスピタル、地域医療など、それぞれ異なる強みを持つ施設が揃っています。これらの施設をローテーションすることで、救急医療に必要な能力を幅広く身につけられると思います。また、東京都、沖縄県、青森県、大阪府、大分県など千葉県外の施設とも多く連携しており、専攻医のニーズに合わせて連携施設を増やしてきています。一方、千葉県内にも魅力的な連携施設が多く揃っており、千葉市から通勤圏内でプログラムを組むことが可能なのも特徴です。
さらに、救急医療を志す若手医師たちの興味や希望はそれぞれ異なり、学年が進むごとに希望が変わることもあり、居住地が変わることもあります。千葉大学の専門医プログラムは、そのような個々人の多様な希望に応えられる柔軟性が最大の強みだと思います。「こう育てたい」という形に当てはめるのではなく、「こうなりたい」という形を実現するための手助けしていくことが医局の目標です。
また、救急医として長期的に働き続けられる仕組みづくりにも力を入れています。出産・育児などライフイベントや体調変化などさまざまな状況に対応しながらも、10年後・20年後も安心して救急医として働ける環境づくりに継続的に取り組んでいます。
最後になりますが、私たちのチームはとても仲が良く、人間関係上のストレスが少ないことも特徴です。一度ぜひ見学にいらしていただき、その雰囲気を感じていただければと思います。

救急専門医プログラムで迷っている方へメッセージ

ここ数年、スタッフ一丸でプログラムを充実させることに取り組んできた結果、2024年度は8名、2025年度は10名の専攻医が当院でプログラムを開始することになりました。千葉大学の卒業生が半数程度ですが、他大学出身者も多く、垣根はありません。
毎年、多くの若手医師から意見や希望、悩みを聞くことで私たちのプログラムは進化しています。ぜひ一度見学にお越しいただき、ご自身に合ったプログラムを一緒に考えましょう。