病理・法医学研究医育成プログラムで学ぶ

病理・法医学研究医育成プログラムにおける3つのミッション

 各診療科に異なる診療のコモンセンスを広く身に付けた病理・法医学研究医は、地域医療から中核拠点病院の診療に不可欠な存在であり、研究開発においては基礎医学の成果を臨床へトランスレーションする際のリーダーとして活躍してきました。大学が個々に育成・供給強化を行うにも、教育を提供する人材に制限があることから、1-3)のミッションにもとづき、3大学が連携して病理・法医学教育イノベーションハブを構築して研究医育成を行います。

病理・法医学研究医育成プログラムの設備・システム

電子教育システム

病理・法医学研究医育成プログラムを受講する学生および参加研究者向けの電子教育システムです(一般向けのものではありません)。本システムの中核をなすのが「教育用電子カルテ配信機能」であり、病理・法医学的に有用な症例を中心に、アノテーション情報を付与した電子カルテデータが閲覧できるようになる予定です。鮮明な病理組織画像を閲覧するための最新のバーチャルスライド配信システムと連携させることで、電子カルテ情報と病理画像情報の両者を並べて学習するなどの利用法が考えられます。【現在試験運用中です】

最先端機器

基礎研究医養成活性化プログラムを支える最先端の器材の一部を紹介いたします。

病理用バーチャルスライドシステム

病理標本スライドから病理画像を読み込むスキャナーと、デジタル化された当該病理画像(バーチャルスライド)を離れた場所にある端末で閲覧するための配信サーバーで構成されています。前述の教育用電子カルテ配信システムと連携されます。

全自動免疫染色システム

病理組織切片の免疫染色操作を完全自動化するための装置です。人為的なミスを防ぎつつ、大量のサンプルを正確に処理することが可能です。

【連携・協力協定および連携大学院のご案内】

千葉大学大学院医学薬学府及び大学院医学研究院は、下記機関との教育・研究に関する連携・協力の協定を締結しております。千葉大学大学院博士課程に在学する学生は、千葉大学・連携大学院を設置している機関もしくは連携施設に所属し、病理・法医学研究教育コースを選択・履修することができます。詳しくは、病理・法医学研究教育コース・担当者までお問い合わせください。
URL:https://www.m.chiba-u.jp/dept/dhkih/contact/

 

【連携大学院設置組織】
組織名:地方独立行政法人 総合病院国保旭中央病院 臨床病理科
指導教官:鈴木 良夫(客員教授) 臨床病理科 部長
URL:https://www.hospital.asahi.chiba.jp/section/consultation/pathology/index.html
場所:千葉県旭市イの1326番

組織名:同愛記念病院財団 同愛記念病院 研究検査科
指導教官:岸 宏久(客員教授) 研究検査科部長
URL:http://www.doai.jp/index.html
場所:東京都墨田区横網2-1-11

組織名:量子科学技術研究開発機構・放射線医学総合研究所 放射線障害治療研究部
指導教官:中山文明(客員教授) チームリーダー
URL:https://www.qst.go.jp/site/qms/1907.html
場所:千葉県千葉市稲毛区穴川4-9-1

組織名:産業技術総合研究所・電子光技術研究部門 先進プラズマグループ
指導教官:榊田創(客員教授)グループ長、清水鉄司(客員教授)主任研究員
URL:https://unit.aist.go.jp/esprit/group3.html
場所:茨城県つくば市梅園1-1-1

組織名:産業技術総合研究所・ナノチューブ実用化研究センター
指導教官:岡崎 俊也(客員教授)副研究センター長
URL:http://www.nanocarbon.jp/
場所:茨城県つくば市東1-1-1

 

【連携組織】
組織名:千葉メディカルセンター(旧 川鉄千葉病院) 病理診断科
指導教官:張ヶ谷健一(千葉大学 名誉教授)病理診断センター長
URL:http://www.seikeikai-cmc.jp/department/pathological.html
場所:千葉県千葉市中央区南町1丁目7番1号