留学だより

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学生編

上田聖、中西恵

ブラジル南部巡回診療プログラム

千葉大学医学部医学科5年

この度、私たちは2週間の短い間でしたがブラジル南部巡回診療プログラムに参加させていただきました。本プログラムは、森口エミリオ秀幸先生(ブラジル連邦共和国リオグランデ・ド・スル州連邦大学内科学教授)を中心に、満足にポルトガル語を話せず、十分な診察を受けられない日系移住者の方々を診療することを目的としています。本実習では検診バスで8 ヶ所の異なる地域・約2000kmを巡回し、160 人ほどの日系永住者の方々の健診に携わりました。

健診を通して感じましたが、ブラジルの食生のためか、生活習慣病の罹患者が多く、また一部で心電図で虚血性変化を認める方も見られ、医療アクセスの制限された地域における一次・二次予防の重要性を痛感いたしました。その一方で、日系永住者の方々同士の交流は盛んであり、互いに支えながら生活されている姿はとても印象的でした。今回訪問したどの地域でも一年に一度の巡回診療を心待ちにされており、手厚く歓迎していただいたと同時に様々なお話をお聞きした経験はいまでも強く心に残っています。

日本から遠く離れた国でしたが、機会があればぜひまた参加したいと思えるほどかけがえのない経験ができました。