千葉大学医学部附属病院 呼吸器外科 祖父江 晃向
今回私は初めてクリニカルアナトミーラボに参加させていただきました。呼吸器外科医としては1年目で、今後実臨床での手術の機会が増えていくにあたり、ご遺体での手技修練をさせていただけたことは大変貴重な機会となりました。血管の結紮・縫合や気管支再建について、普段の手術よりもじっくりと指導をいただきながら体験できたことは、今後の自分の実臨床に必ず生きてくることと思います。今後またこのような機会をいただけることがありましたら、ぜひとも参加させていただけたら幸いです。
このような貴重な機会を与えてくださった千葉白菊会の皆様、CAL関係者の皆様、ご指導してくださった講師の先生、ご協力いただいた看護師の皆様に厚く御礼申し上げます。
千葉労災病院 呼吸器外科 佐藤祐太朗
今回Clinical Anatomy Labでの脳死肺移植シミュレーションに参加させいただきました。千葉大学のみならず国内の肺移植は件数が限られており、また映像でも手技を学ぶ機会が少ないため、実際の手術手技を間近で見学できる機会は大変貴重なものになりました。脳死患者の手術と違い、ご遺体を使わせて頂く今回のシミュレーションでは、術場に複数の人間が入ることが容易です。映像に残らないとても深い場所の解剖構造に直接触れることが出来たのはCALならではの経験であったと感じました。他にも、肺動脈のカニュレーションのような実際の術中には繰り返すことが困難な手技を、複数の参加者が経験出来るのもCALならではと言えるのではないでしょうか。このように今回のCALで多くの知識や技術を学び、とても貴重な経験となりました。
このような貴重な機会を準備し開催してくださった講師の先生や、CALを運営していただいている関係者の皆様、そして献体をしてくださった方々に深く御礼を申し上げます。今回の経験を活かし、日々の診療で1人でも多くの患者に還元していければと思います。