都立墨東病院 整形外科 細見裕紀
2022年5月7日、シニアレジデントを対象とした整形外科 Cadaver Workshop in Chiba Hand & Elbow 〜Basic〜 が千葉大学Clinical Anatomy Lab(CAL)にて開催され、参加させていただきました。まだまだ執刀経験の少ない私達にとっては、メスを持ち自ら手術をイメージしながら構造物の確認が出来るこのような機会は、大変貴重であり勉強になりました。教科書で解剖学的構造をいくら勉強しても、実際の神経や血管がどの程度の径であり深さに位置しているかなどは想像でしかなく、こうして実際に解剖することで鮮明に記憶することが出来ました。また、自ら手を動かす中で様々な疑問や探究心が生まれ、解決すべくさらに展開を拡げたり、講師の先生にご指導頂きながら理解を深めることも出来ました。このような機会を無駄にすることなく、明日からの臨床に役立て、一人でも多くの患者さんに貢献できるよう今後とも精進していきたいと思います。
最後に、医学教育に御賛同頂きました献体者の皆様、そのご家族、白菊会の皆様に深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
東邦大学医療センター佐倉病院 整形外科 村尾真季
2022年5月7日に開催された整形外科Cadaver Workshop in Chiba<Hand&Elbow>に参加させていただきました。
Workshopでは、事前講義で学習したことを中心に実習致しました。まず実際の手術でのアプローチを確認し、さらに注意すべき神経や血管の走行について解剖を進めていきました。実際の手術では必要最小限の展開しか行いませんが、今回のWorkshopでは、実際の手術では展開しない広い範囲を展開し、筋肉や靱帯、神経の走行を学びました。正中神経や上腕動脈など、通常の手術では傷つけることが許されない構造物をこのWorkshopでは積極的に観察することができました。実際の手術でどこが危ない領域なのか、どういう操作が危険なのか学ぶことが出来、大変貴重な経験となりました。
整形外科医として歩み始めたばかりですが、今回得た知識や技術を患者さんに還元出来るよう、日々精進して参ります。最後になりましたが、ご献体くださった方々、ご遺族の方々に深く感謝申し上げます。