成田赤十字病院 救急・集中治療科 近藤 乾伍
緊急処置手技は、急激に進行する重篤な疾患に対して必要とされる手技で、患者さんが命の危機に面した状況で行うものです。そのため素早い判断と正確な手技を求められる一方で、実践する機会は多くなく、手技を習得するための環境が整っていないのが現状です。
この度参加した「第17回救命のための緊急処置手技教育」では、実際の慌ただしい救急医療の現場とは異なり時間をかけて救急手技を行うことができます。実際に手技をしながら、経験のある医師から丁寧に指導を受けることで、今後の診療に活かすことのできる技術や知識をたくさん学ぶことが出来ました。実際に見て、触れることで、医師、看護師ともに手技の要点や注意すべき事柄、不測の事態にはどういった対応をするかを活発にディスカッションすることができ、今後の日々の診療に活かせる学びとなりました。
献体していただいた方やご遺族の方々へ
この度は多くのことを学ばせていただきありがとうございました。このような機会に支えられ救急医が育成されています。この経験を通じて一人でも多くの命が救われるよう精進致します。