千葉大学医学部附属病院 整形外科 稲垣健太
肩・肘疾患は非常にありふれた疾患で多くの患者様がいるため、その理解は非常に重要です。肩・肘関節は元々動きが大きい関節で、かつ日常生活の中で多様な動きを必要とするため、その機能がより重視されるという特徴があります。そのため、解剖学的な理解や治療方法(手術方法を含む)が非常に重要です。今回のワークショップでは、肩・肘関節周囲の基本的な解剖から、骨折の基本的な手術手技(鎖骨骨折や上腕骨頚部骨折、肘頭骨折に対するものを中心に)を習得することを目標に講義と実習を行いました。肩・肘関節の手術を行ったことがない専攻医も多く、また指導する側も更なる解剖知識の習得や手術手技の習熟を得ることができ、とても有意義なワークショップになりました。
このような貴重な機会を与えて頂き、千葉大学の関係者の方々、千葉白菊会の皆様に深く御礼を申し上げます。
千葉県こども病院 整形外科 手塚 猛司
このたび、千葉大学整形外科Cadaver Workshop in Chiba <Shoulder & Elbow>〜Basic〜に参加させていただきました。5月に手の外科、6月に脊椎のプログラムを受講し、今回が3回目のWorkshopでした。外病院で少しずつ執刀をさせていただく機会が増えるたびに、解剖学の大切さをとても強く感じます。そんな中、今回のプログラムでは、若手が執刀する機会も多い肩・肘関節周辺の骨折整復手技を、若手2〜3人につき1人の大学院の先生がついて、綿密に教えてくださいました。実際の手術で使うプレートやワイヤーを用いて行うことで、明日からでも臨床に活かせるWorkshopとなっており、とても有意義な時間を過ごすことができました。今回のWorkshopで得た知識・経験を今後の診療に活かせるよう、日々精進していきたいです。
最後に、このような機会を与えていただいた関係者の皆様、千葉白菊会の皆様に感謝申し上げます。