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令和8年ご遺体を用いた肺移植シミュレーション 2026/3/20開催

令和8年3月20日、ご遺体を用いた肺移植シミュレーションが千葉大学Clinical Anatomy Lab(CAL)にて開催されました。
このプログラムは、脳死肺移植の成功率を高めるために行うシミュレーション・トレーニングです。いつ発生するかわからない肺移植を迅速かつ的確に完了するためには、このようなシミュレーションが欠かせません。
呼吸器病態外科学では、千葉大学医学部附属病院の移植チームの一員として、CALが設立されて以来、毎年このトレーニングを重ねてきました。移植手術ではスピードが非常に重要な要素を占めるため、実際の移植時に若手医師へ指導する時間はありません。また、ドナーの方(不幸にして脳死となった患者さん)の個人情報保護の観点から、動画記録とその二次利用も許されておらず、移植に携わる医師への新規教育は非常に難しいのが現状です。その点、CALでは、移植チームの医師・看護師の連携を含む移植術のスピード感を体感できるうえ、実施後に時間を取って手術の改善点を振り返ることもできます。
トレーニングは、ドナーチームとレシピエントチームに分かれ、それぞれドナー肺摘出術とレシピエント両側肺移植手術を行いました。なお、移植実施後の肺は、確実に元のご遺体にお戻ししています。ドナー肺摘出時の肺灌流の手順確認、摘出後の肺の分離とトリミングに加え、ドナー肺摘出からレシピエント肺移植までの一連の流れをチーム全体で確認することができました。また、移植実施後には時間をかけて、若手呼吸器外科医のために詳細な解剖を教える機会も設けました。
突然訪れる脳死に備えて臓器提供の意思を示してくださっているドナーの方と、そのご家族のご厚意を無駄にしないよう、移植チームは今後も全力で研鑽を積んでまいります。あわせて、ご自身のお身体を教育のためにお託しくださった献体者の方々とご遺族の皆様のお気持ちに応えられるよう、このようなプログラムを大切に続けてまいります。