2026年1月31日、2月1日の2日間にわたって、第26回頭頸部手術手技セミナー中耳側頭骨編が千葉大学Clinical Anatomy Lab(CAL)にて開催されました。このプログラムは、中耳側頭骨の基本的な手術から、中頭蓋底や後頭蓋底の手術といった高度な技術を要する手術に必要な臨床解剖の習得を目的としたものです。
まず耳内操作として外耳道皮膚を切開し、鼓膜を挙上したのちに見える解剖を確認し、耳小骨や内耳窓を観察しました。その後、耳後切開から乳突洞を削開して中耳に至り、重要な構造物である顔面神経の走行を丁寧に追いました。三半規管や耳小骨連鎖についても確認を行いました。
中耳を含める側頭骨は人体の中でも狭い空間に重要臓器が多く存在し、3次元的な理解が非常に難しい部位です。また、顕微鏡下で観察する骨の中の解剖であり、ドリルで骨を削開することで初めて実感できる部位でもあります。2日間にわたって骨削開を行いながら、ゆっくりと丁寧に解剖を確認していきました。経験の少ない参加者も多く参加しましたが、実際の術式を意識しながら時間をかけて臓器を一つひとつ確認することで、解剖の理解を深めることができ、非常に有用なプログラムでした。このような貴重な機会をご提供いただいた献体者の方々とご遺族の皆様に、深く感謝申し上げます。