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口腔顎顔面領域の疾患に対する手術手技教育 2024/3/2開催

 このプログラムは、歯牙欠損症例に対する口腔機能の回復のため、補綴治療としてのインプラント埋入術の一連の手技獲得と付随した肉眼解剖学的検討を行うことを目的として開催しました。
 Thiel法で固定されたご遺体を使わせて頂き、口腔外科小手術(埋伏智歯抜歯術、上顎洞底挙上術、上顎洞瘻孔閉鎖術、口蓋弁形成術、デンタルインプラント埋入 等)を想定した手術手技の習得や手術に必要な解剖の確認を行いました。下顎領域では、特に末梢神経損傷(下歯槽神経、舌神経)の回避についての解剖学的な検討と、埋伏抜歯やインプラント埋入を安全に行うために必要な手技を指導医と共に確認しました。上顎領域では、上顎洞開洞のための解剖的検討や、大口蓋孔および大口蓋動脈の位置・走行の確認を行い、上顎洞底挙上、局所皮弁の作成、インプラント埋入などを行うために必要な手技を確認しました。
 また、1献体に対しては、顎下部および頸部の解剖学的な検討、神経血管の損傷を回避する手術手技の確認、口腔癌切除後に用いる軟組織再建(胸三角筋部皮弁、大胸筋皮弁)をおこなうための解剖学的検討および手技獲得、顎関節部の解剖学的検討および神経損傷を回避したアプローチの検討を行いました。
 講師3人体制の元、実習者15人に対しての献体されたご遺体を使用した手術手技教育実習は、実際の手術に即した内容で行うことができ、大変有意義なプログラムになったと思います。参加した歯科医師たちには献体者のお陰で得られたこの貴重な機会を活かし、学んだ知識・技術を忘れずに全力で患者治療にあたることを願っています。

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