参加者はCAL倫理講習を受講し、献体の理念、適切な取り扱い方について十分に学んだ後に実習を行った。参加者を4つのグループに分けて教育を行った。参加者である医師は、緊急救命処置・血管露出手技を行うことでその方法や解剖学的構造を学習し、見学者である看護師は、医師により露出された血管を確認することで解剖学的構造を学ぶとともに、臨床現場で必要となる器械出しの手技についても学習した。なお、それぞれの手技の合間では、実臨床に近い想定で学習するために、指導者による、各露出対象血管を損傷したと仮定したcase presentation方式の講義を行った。また、処置・手技の最中も質問やディスカッションを重ねることで,疑問点や不明な点を解決しながら教育を進めた。