上肢は細かな機能を有し、整形外科疾患の中でも複雑な病態を示します。このプログラムは上肢機能解剖を理解し、上肢の診れる整形外科になることが目的です。対象は整形外科専門医を目指す専攻医1年目が対象です。今年は県内を中心に26名の専攻医が応募しました。
一般整形外科医として知らないとならない上肢疾患に対応できるようにするためには、最低限の機能解剖を理解する必要があります。このプログラムでは基本的な手術アプローチ別に、その周辺に有る重要臓器を観察することに時間を割きました。また、上肢機能解剖を理解し、上肢の診れる整形外科になるためのレクチャーも適宜行いました。翌日の臨床からすぐに役立てることができる知識がたくさん得られたと思います。それぞれの地域において、患者の治療に役立てて頂きたいと思います。
指導した千葉大学整形外科の手外科グループの大学院生たちも指導を通じて知識の整理、あるいはわかりやすい伝え方なども学べる機会となり、主催する価値がさらに高まりました。また来年もしっかり準備して専攻医を指導していきたいと思います。
学生だけで無く医師にもお体を提供してくださる方々がこんなにいらっしゃる千葉大学がどれだけ恵まれている環境にあるかを知り、参加者一同深い感謝の気持ちで学ばせて頂きました。本当にありがとうございました。