このプログラムは、食道癌に対する縦隔鏡下食道切除術、および直腸癌に対する経肛門的直腸間膜切除術の手術手技の習熟を目的として開催しました。
前者ではまず頸部操作を行い、反回神経麻痺を起こさないようなポートの入れ方を検証しました。続いて縦隔操作では、一つ一つの膜構造や脈管を確認しながら、適切な剥離層を選択することに重点を置きました。最後に左頸部から郭清が困難な右上縦隔郭清を行い、その精度を右頸部から確認しました。
後者では、経肛門的アプローチによる腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術の手術手技を確認しました。
このようなプログラムが開催できるのもご献体いただいた方々のお陰です。
今後も少しでも患者さんのお役に立てるよう、手術水準向上に貢献していきたいと考えております。本当にありがとうございました。