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第17回頭頸部手術手技セミナー 鼻副鼻腔編 2021/11/6-7開催

令和3年11月6~7日にCALに於いて、第17頭頸部手術手技セミナー 鼻副鼻腔編を開催させて頂きました。テーマは内視鏡を用いた鼻副鼻腔手術の基本手技の教育と臨床解剖学の探究です。コロナ禍でもあり、参加者を他施設から大勢集めるのは業務上困難であったため、千葉大学の耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学の若手医師7名を対象に絞りました。医師の解剖へ同意頂いた方4名のご遺体を解剖させて頂きました。インストラクター4名が手術手技のデモンストレーションを行った後に、インストラクターの監督下に鼻副鼻腔手術の基本手技と重要臓器の確認や剖出を行いました。

 内視鏡下の鼻副鼻腔手術は、近年、慢性副鼻腔炎をはじめとする炎症性疾患から、良性腫瘍、悪性腫瘍に至るまで種々の鼻副鼻腔疾患に適応が広がり、患者治療における有用性が高まると共に、低侵襲な手術が可能となってきました。この手術手技を習得した耳鼻咽喉科医師の必要性は今後高まることが予想されます。確実な内視鏡下手術を習得した医師数を増やすことや、更に優れた手術手技の開発は、社会に大きく貢献できるものと考えています。また、内視鏡下の鼻副鼻腔手術は、眼や脳などの重要臓器が周囲に存在することからも、合併症による医療事故の多い手術でもあります。そのため、私たち千葉大学の耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学教室は、確実かつ安全な手術手技の習得は大きな意味を持つものと考えてこのプログラムを企画・主催させて頂きました。2日間にわたりじっくりと勉強させて頂いた教室員たちが、今後得られた知識・技術で社会に貢献していくことを期待しています。

 このような機会を与えて頂きました献体された方々に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。