筑波大学と千葉大学の脊椎外科医を対象とした筑波・千葉Cadaver Workshop<Spine>2021を開催しました。研修医、若手脊椎外科医を対象としてプログラムを構成しました。最初に参加者全員でCAL倫理講習を受講し、その後手術部位の解剖、手術で使用する器械の講義を行いました。CALへ 移動し、ご遺体を使わせて頂き手術シミュレーションを行いました。それぞれの手術台で脊椎除圧術や固定術を行う。参加者の技術に応じた手術手技の習得に努め、それぞれ納得のいくまで時間をかけて学べるようにしました。
実施内容は以下のように多岐にわたりました。これだけの解剖と手技について1度にじっくり学べるのは、ご遺体を使わせて頂くCALでしか実現できません。双方の大学から素晴らしい脊椎外科医が育ち、患者に素晴らしい手術を行ってくれる事を祈念しています。ご遺体を提供して頂いた篤志家の皆様、ご遺族様、本当に心より感謝しております。
1.頚椎前方アプローチの再確認
2.胸腰移行部前方の横隔膜、胸膜、腹膜の位置関係を把握し、前方からの椎体アプローチに必要な解剖学的知識の整理
3.昨今合併症が問題となっている腰椎前方低侵襲アプローチの際に必要な解剖知識の整理と手技の確認
4.脊椎全摘出術の手技上の要点とピットフォールの確認
5.胸腔鏡を用いた胸椎前方の観察