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第16回 救命のための緊急処置手技教育 2021/4/11開催

救命のための緊急処置の中には、比較的施行する機会の少ない手技が含まれますが、そのような処置を迅速かつ的確に行えなければ,患者を救命することができません。今回、胸腹部における緊急救命処置を救急部の若手医師に習得させ、また習熟させることを目的にこのプログラムを開催しました。

解剖に関する動画教材で予習を行ったうえで、あらかじめ決定された術者・助手が上記の緊急手術手技を実施しました。外科的手技に熟練した指導者の教育のもと、処置の経験が少ない若手医師が中心となり術者を務めました。 術者でない参加者も含めてそれぞれの処置の要点、実臨床で注意すべき点について確認し議論しながら、 救命において重要な手技を学ぶことができました。

実際の臨床現場では患者の救命のため一刻を争う状況が多く、ひとつひとつの手技に時間をかけ、確認しながら行うことはとても難しいです。さらに、それらの手技を経験する機会や、実際の手技にあたって指導者からの教育を受ける機会も非常に少ないです。今回の緊急処置手技教育では、生体に近いご遺体を使用して各手技を行うことで、それらの手技が必要となる状況の確認から、正しい解剖学や手順の理解、使用する器具の使い方も含め詳細にじっくりと学ぶことができました。今回の経験は、今後の臨床において各手技を安全かつ迅速に行うことにつながり、ひいては患者の救命に貢献すると考えています。

献体していただいた方,その御遺族の皆様へ

皆さまの志に恥じることのないよう、参加者一同自己研鑽に励み、今回の教育で得たものを重症患者の救命、医療の発展のために役立てていくことを誓います。参加者一同、心からのお礼を申し上げます。