臨床研究案内

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胃癌による胃出口狭窄症に対する治療法の実態調査

患者の皆様へ(臨床研究参加のお願い)

平成29年8月29日
食道胃腸外科

 現在、食道胃腸外科では、「胃癌による胃出口狭窄症に対する治療法の実態調査」に関する研究を行っています。今後の治療に役立てることを目的に、この研究(2015年1月から2015年12月までに胃癌により胃の出口をふさがれた患者さんでバイパス手術またはステント挿入術を受けた方を対象)では主に診療情報(患者さんの状態や検査所見、治療法、合併症、治療効果、予後を調査する多施設共同研究)などを利用させて頂きます。診療情報などがこの研究で何のために、どのように使われているのかについて詳しく知りたい方は、下記の窓口にご連絡ください。

1.研究課題名

「胃癌による胃出口狭窄症に対する治療法の実態調査」

2.研究の意義・目的

 胃癌により胃の出口をふさがれた患者さんでは、食物が胃から腸に流れることができず、食事をとることができません。このような状態を胃出口狭窄症と言います。胃出口狭窄症の患者さんには、食事が食べられるように胃と腸を縫い合わせて食べ物の出口を新たに造る手術(バイパス手術)と胃カメラで癌によりふさがれた通り道にステントというパイプのような器具を入れて、食べ物の通り道を広げる手術(ステント挿入術)があります。しかし、バイパス手術およびステント術がどのような患者に行われ、どの程度の効果と安全性があるのかよく分かっていない状況です。本研究は、日本胃癌学会でデータの登録事業を行っている全国の病院で、2015 年 1 月から 2015 年 12 月までに胃癌により胃の出口をふさがれた患者さんでバイパス手術またはステント挿入術を受けた方を対象に、患者さんの状態や検査所見、治療法、合併症、治療効果、予後を調査します。本研究では、胃癌による胃出口狭窄 症の患者さんに行われているこれらの治療の有効性、安全性及び治療予後の実情を把握するとともに、治療成績に影響を与える因子を検討することにより、今後同じような症状を持つ患者さんに対して、より安全で効果的な治療が選択されようになり、治療成績の向上が期待されます。

3.研究の方法

 患者さんの年齢や持病の有無・検査データと手術後の状態を調査します。患者さんの氏名・住所・生年月日など個人を特定する情報は収集しません。この研究は、患者さんのデータをカルテなどから調べるだけですので、対象となる患者さんに利益及び不利益はありません。また、本研究で得られた病歴や検査所見などの情報は遺漏がないよう十分注意して取り扱います。

4.個人情報の取り扱いについて

 本研究で得られた個人情報は、匿名化して管理し外部に洩れることのないように厳重に管理します。研究成果の発表にあたっては、患者さんの氏名などは一切公表しないこととします。データ等は、千葉大学大学院医学研究院先端応用外科学教室の鍵のかかる棚で保管します。

5.外部への試料・情報の提供

 本研究は多施設共同研究ですので、収集したデータは国立病院機構熊本医療センター治験センターに集約されます。その際、各施設のデータは、データセンターが配布する Excelファイルに入力され、入力した Excel ファイルはデータセンターに電子メールにて返送されますが、患者さんの氏名・住所・生年月日など個人を特定する情報は収集しません。

6.研究組織

 研究代表者 岐阜大学医部腫瘍外科 吉田 和弘
当院における研究責任者 千葉大学医学部附属病院 先端応用外科学 松原 久裕
その他、全国約70施設以上が本研究に参加予定です。

7.研究に診療情報などを利用して欲しくない場合について

 ご協力頂けない場合には、原則として結果の公開前であれば情報の削除などの対応をしますので、下記の窓口にご遠慮なくお申し出ください。

※文部科学省・厚生労働省による「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に基づいて掲示を行っています。

参加施設
 京都府立医科大学  大津市民病院
 がん研有明病院  岡山大学大学院
 和歌山県立医科大学  横浜市立大学附属病院市民総合医療センター
 大阪府済生会中津病院  東京慈恵医科大学
 国立病院機構宇都宮病院  神戸大学
 兵庫県立西宮病院  函館五稜郭病院
 地域医療機能推進機構熊本総合病院  熊本大学
 獨協医科大学  新潟県立がんセンター新潟病院
 岐阜大学  九州大学大学院
 国立病院機構仙台医療センター  高知大学医学部付属病院
 大阪医科大学  千葉大学大学院
 国立病院機構熊本医療センター  千葉県がんセンター
 西宮市立中央病院  大阪市立大学大学院
 島根大学医学部附属病院  国立病院機構 九州がんセンター
 山梨大学医学部  鳥取県立中央病院
 新潟市民病院  広島大学大学院
 東京女子医大学東医療センター  鹿児島大学病院
 九州医療センター  京都府立医科大学
 関西医科大学付属病院  東京大学
 済生会川内病院  国立がん研究センター中央病院
 埼玉医科大学国際医療センター  市立伊丹病院
 徳島大学  彩の国東大宮メディカルセンター
 景岳会南大阪病院  浜松医科大学
 名古屋大学  昭和大学江東豊洲病院
 国立がんセンター東病院  国立病院機構大阪医療センター
 新潟大学医歯学総合研究科  高知医療センター
 仙台厚生病院  栃木県立がんセンター
 兵庫医科大学  日本医科大学
 福岡赤十字病院  広島市立安佐市民病院
 日本大学病院  岐阜市民病院
 京都第一赤十字病院  東海大学医学部
 北播磨総合医療センター  田川市立病院
 東京医科大学八王子医療センター  市立豊中病院
 大阪府立急性期総合医療センター  防衛医科大学校
 山形大学医学部  慈愛会今村総合病院
 堺市立総合医療センター  山形県立中央病院
 金沢医科大学  三重県立総合医療センター
 佐賀大学医学部付属病院   

お問合せ先

研究代表機関:岐阜大学医部腫瘍外科
住所:〒501 -1194 岐阜県市柳戸 1-1
電話:058-230-6235
研究代表者:吉田 和弘 胃癌学会研究推進委員会委員長

千葉大学医学部附属病院 食道・胃腸外科
住所:〒260-8670 千葉市中央区亥鼻1-8-1
電話:043-222-7171 内線6542(西5階病棟)、内線5294(医局)
   043-226-2110 (先端応用外科学講座 医局)
担当者名:松原 久裕
     加野 将之(研究担当医師)