千葉大学大学院医学研究院
先端応用外科学
千葉大学病院
食道・胃腸外科
食道アカラシアとは、食道と胃の境部分の筋肉の緊張が強いために食べ物が胃に流れにくくなっている状態です。そのため、食べ物のつかえ感や胸痛があります。 また、吐き気や嘔吐をきたすこともあります。症状が軽度の場合には、薬による内科的治療や内視鏡的治療が行われます。中等症から重症の場合には、手術が必要となります。
食道アカラシアは、20才代から40才代に多く、国内では10万人に1~2人程度のめずらいし病気です。 良性の病気ですが、専門医の診断を受けて、適切な治療を受けていただけます様御願いいたします。
当科では、内科的治療、内視鏡的治療ならびに手術治療まで、一連の食道アカラシア治療について対応しております。
当科では、1940年代から現在までに全国から紹介のあった合計531例の食道アカラシアの患者さんの手術を行っています。 近年は、腹部に5mmから1cm程度の小さな孔を4個ないし5個あけるだけの鏡視下手術で行っています。 通常、手術翌日から歩行可能であり、手術後1週間程度で退院可能です。
毎週、火曜日の午後1時半から3時が、食道専門外来となっておりますので、御相談いただければ、患者さんの個々の状態に適した治療を行います。