千葉大学大学院医学研究院
アレルギー・臨床免疫学
千葉大学病院
アレルギー・膠原病内科
平成18年卒の田中繁です。2015年10月からワシントン州シアトルにあるBenaroya Research Institute(BRI)のZiegler Labへ留学しています。シアトルの冬はミュージカル"Singing in the rain"で題材になったように毎日雨が降っていますが、夏場はカラッと涼しいのでボスのSteve曰く世界で一番の場所、なのだそうです(NYから来たポスドクには冬は最低の場所ねと断じられていましたが)。
BRIおよび付属医療施設であるVirginia Mason Medical Centerでは1型糖尿病やMS、SLE、RA、IBD、喘息など様々な免疫疾患を対象として基礎研究~Translational Research~臨床試験がシームレスに行われています。近隣のUniversity of WashingtonやSeattle Children's Hospitalとも緊密な関係があり、共同研究や実験資材の融通などが盛んです。
Ziegler Labのテーマは主に1.TSLPを介したアレルギー応答と癌免疫及び2.制御性T細胞による免疫応答制御の解明です。私はヒストン修飾を司るタンパクの機能を通して、Epigenomeと制御性T細胞機能の関係を探ろうとしています。千葉大での生活と異なり、自分で実験環境をセットアップしなければならず苦労することもありますが、他メンバーの援助も非常に厚く助かっています。近い将来、皆様に研究成果を披露できるよう努力したいと思います。
写真はBRIの外観。4階建ての非常に小ぢんまりとした建物がシアトルの中心部に存在している。