ごあいさつ

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ごあいさつ

 アレルギー・臨床免疫学(附属病院アレルギー・膠原病内科)では、気管支喘息をはじめとするアレルギー疾患と関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患の病態の解明と治療法の開発を目指しています。

 近年の基礎免疫学と臨床免疫学の進歩により、アレルギー疾患や自己免疫疾患などの難治性免疫疾患の分子レベルでの病態解明が進んでいます。しかし、未だに免疫疾患患者さんのほとんどは、非特異的、且つ多くの副作用の可能性があるステロイドや免疫抑制薬による治療をうけています。関節リウマチをはじめとする一部の疾患では生物学的製剤の臨床応用により治療成績が飛躍的に向上しましたが、これらの治療も対症療法が進化したに過ぎません。

 難治性免疫疾患に対する根治療法を開発するためには、その病態のさらなる解明とそれに基づく新規治療戦略の確立が必須です。それを確立するためには、基礎免疫学と臨床免疫学との距離を縮めることが必要であり、我々の果たすべき役割の一つがそこにあると考えています。何年かかるかわかりませんが、メンバーとともに難治性免疫疾患の克服を目指します。

中島裕史